英国では、紅茶を楽しむ時間が少なくとも5回ほどあるのが普通で、中でもアフタヌーン・ティーは一番のこだわりのティー・タイムのようです。
英国、といえば「紅茶」。
英国では、朝起きてからベッドに入るまで、紅茶を楽しむ時間が少なくとも5回、多いときには7回ほどあるのが普通で、中でもアフタヌーン・ティーは一番のこだわりのティー・タイムであるといえるでしょう。
この優雅な習慣が誕生したのは1845年。
舞台は、ロンドン北西部のウォーバン・アビーに居を構えるベッドフォード公爵邸で、その誕生のヒロインは公爵夫人アンナ・マリアでした。
当時の英国の貴族婦人たちは、東インド会社によってセイロンやインドから運ばれた紅茶を楽しむため、自分の邸宅に友人を招いては午後のひとときを過ごすのが習慣となっていました。
そんなある時、英国では朝食と夕食の間があまりにも長いため(当時は、一日2食というのが普通でした)、ティー・タイムに提供するのがおしゃべりの話題と紅茶だけでは間が持たないと考えたアンナ・マリア婦人は軽い食事でゲストをもてなしてみようと考えたのでした。
このスタイルはたちまち評判を呼び、他の貴婦人たちの間にも流行します。
やがて当時のビクトリア女王も認めるところとなり、ついには「アフタヌーン・ティー」と呼ばれる英国の誇る文化として根をおろしたのです。
フル・アフタヌーン・ティーと呼ばれるこのスタイルでは、紅茶は大きなポットになみなみと、入れた状態でお出しします。
おおよそカップ2〜3杯分はありますが「これは、急いで帰らないでください。ゆっくりとここで楽しい時間を過ごしてください。」というメッセージに他なりません。
また、英国では紅茶といえば「あたたかい」「ミルクティー」が基本です。
紅茶と一緒にいただく代表選手が、クロテッドクリームとストロベリージャムが添えられたスコーン(焼き菓子)。
粉の配分、砂糖の量、大きさなどの「スタイル」は各家庭それぞれです。
一口大に小さくカットされたフィンガーサンドイッチ(キュウリが一般的ですが、サーモンやツナもあります)、タルトやプチケーキなどのお菓子を添える家庭もあり、これらが3段重ねのティー・スタンドに美しく盛られます。
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